2007年 06月 22日
知っていたけどなんとなく行っていなかった角屋。昔の花街の跡地としか思っていなくて、あまり興味がなかったのだけど、実は当時はみんなが憧れるような料亭だったそう。置屋(太夫や芸妓がいる)と揚屋(置屋から太夫や芸妓を呼んで遊宴を行う)があり、角屋は揚屋。当時の有名人らが通い、壬生に近いことからも、新撰組の人たちや坂本龍馬、伊藤博文、大隈重信や諸大名らが訪れ、西郷隆盛などの志士たちが、軍用金調達のために加賀屋や鴻池などの豪商を招き、よく宴会を催したそうです。 300年続いたという島原で、角屋のみが当時の揚屋建築の唯一の遺構を伝えるものとして、昭和27年に国の重要文化財に指定。木造2階建ての入口を入ると、すぐに大きな台所があり、吹き抜け(確か)でした。通常は予約をしないと1階しか見れないのですが、ラッキーなことに予約客がおり、一緒に見学することができました。意匠の凝らされた室内には、与謝蕪村の「紅白梅図屏風」や芭蕉の書、円山応挙、岸駒などの画蹟が残されています。。。って本当にそんなところとは露知らず。期待せずに行ったから、感動もひとしお。 谷崎潤一郎も『陰翳礼賛』に角屋の「松の間」で遊んだ時のことを書いています。これを読むと、蝋燭で照らされた陰翳に富む往時の室内の様子、ニュアンスを、実感を持って感じることができます。…直島の宮島達男による「角屋」は、この角屋をモチーフにしたのかな? http://www16.ocn.ne.jp/~sumiyaho/page/art_museum.html
by feuillesrouges
| 2007-06-22 13:37
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