2006年 01月 21日
(写真ブレててスミマセン…いつか変更します) 溝口健二(Kenji Mizoguti)の「祇園の姉妹」を見ました。なぜならば、以前「浮雲」を借りた時に入っていたパンフレットに、”小津が「成瀬の『浮雲』や溝口の『祇園の姉妹』のような映画は撮れない」と語っていた”と書かれていたので、興味を惹かれて。 「ヘッ?」と思ったとたん「終」の文字が出てきてエンディングという、あっけない終わり方が、なんともリアル。潔いというか… 昭和11年の作品で、生意気盛りを演じる山田五十鈴(当時19歳)が瑞々しい。「SAYURI」の世界が、著者とハリウッドによるファンタジーの世界であることがよくわかります。 もちろん多少は変わっていますが、八坂の塔への道、鴨川沿い、祇園の路地などの雰囲気は、今とそんなに変わりがないような気がします。そして、彼らが話す京都弁(芸妓は“祇園ことば”というのかな)がとても自然です。景気がいい頃の呉服屋と花街は密接な関係があったとよく聞いてはいましたが、それが理解できました。それにしても、いつの時代も男女の関係というのは、愚かで哀しくて…ということからは、まのがれないようですね。はい、勉強になりますです。 今は自らが望んで舞妓になるために、地方から京都に来る女性が多いというから、時代はだいぶ変わったのですね。
by feuillesrouges
| 2006-01-21 17:57
| 映画
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