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京のかほり - Le parfum de Kyoto -

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カテゴリ:展覧会( 12 )


2007年 06月 03日

若冲展  L'exposition de Jakuchu ito





 相国寺で行われていた若冲展に行ってきました。行ったのは終了する1週間前の日曜の午後。狭いだろうし、1時間くらいでサッと見て、どこかで軽く何か食べよう…なんて思っていたら、なんと100分待ち! 東京の西洋美術館ではあるまいし、想像だにしていなかったのでした… しかし、今日行かねばもう行く日は残されていないのだ! 

 とういうわけで、うねうねと連なる列に並び、第2展示室前でも待ち、結局トータルで2時間は待ったかな。しかし、やはり圧巻。鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画「松鶴図襖絵」を見て、金閣寺とも縁があったのを初めて知りました。そして今回の目玉の最高傑作と言われている「動植さい絵」三十幅が、宮内庁三の丸尚蔵館より一時里帰り。「釈迦三尊像」と約120年ぶりに再会を果たしたとのこと。

 それにしても、この「動植さい絵」三十幅の見事さといったら! なんだかこの絵たちに囲まれていると、クラクラしてきてしまうのでした。パワーに圧倒され、「息苦しいほど絢爛」という日経新聞のキャッチコピーは、まさに!その通りなのでした。好みはともかく、こんなアヴァンギャルドで過剰な天才が、江戸時代に存在していたということ自体がすごい。CG全盛のこの時代にして、なお精緻にして斬新、新鮮なのでした。お腹すいてたけど、見て良かった。

by feuillesrouges | 2007-06-03 15:32 | 展覧会
2007年 01月 25日

京都御所障壁画 Les peintures des portes barrieres du palais imperial



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京都御所の一般公開には1度行ったものの、御殿内部はいままで公開されたことがありませんでした。その障壁画が一挙に公開されるというのですから、これはまたとないチャンス。襖絵200余面初公開。


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  この飛んでいる鳳凰の狩野永岳筆の「桐竹鳳凰図」が一番有名なのかな。とっても鮮やかな青と緑が印象的。保存状態もさすがに良いようです。今でもしっかり毎年行われている、葵祭の様子が描かれているものなどを見ると、京都って本当に古都なのだと実感(なんだか稚拙な表現 ;-)。長年同じことを繰り返しているってすごいよな~と素直に思ってしまいます。

 狩野永岳(って知らなかったけど)のものが多かったです。岸派や円山派も。雅な世界でした。

京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/
  

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by feuillesrouges | 2007-01-25 17:45 | 展覧会
2006年 10月 17日

プライスコレクション The Price Collection


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 東京で話題になっていた「プライスコレクション」が京都にやって来ました。終わり間際や週末は混むに違いない! と焦りつつ、行けました。平日の午後、それでもいつもよりは混んでいました。

  何年か前に京博で若冲展を見てから存在を知ったのですが、確かにあの時代には斬新だっただろうな~ ちょっと気味の悪いくらい細部まで描写していて、個人的には実はそんなに好きではないかな。でも、近所の錦市場の八百屋の息子だったというのが、なんだか親近感を感じさせてくれます。
 私はむしろ、江戸時代の江戸の画家、鈴木其一の作品が、スッキリとサラっとして好みです。円山応挙はやっぱり別格という感じはわかりました。しかしまだまだ日本画って好みがはっきりしないな…

  それにしてもジョー・プライス氏の眼力はすごい。江戸絵画約600点のコレクションがあるというのだから、しかもアメリカ人って… やはり天才というのは存在するのですね。若冲もそうだけど。

  ちなみに近美のカフェ505、テラス席が気持ちいい!

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by feuillesrouges | 2006-10-17 22:45 | 展覧会
2006年 07月 30日

美のかけはし  L'histoire du musee de Kyoto



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  行ける時に行っておかないと、展覧会や映画は見逃すことが多いのだ。で、久々に宗達の「風神雷神図屏風」を見に京博へ。日曜の夕方で、あまり人は多くなかったです。開館して今年で110周年を迎えるそうで、館が所蔵しているお宝がたくさん展示されていました。京都には寺社が多く名品も多いので、保存環境を考慮して寄託されているのですね。しかし、今ひとつ日本画の見方がよくわからず、のんべんだらりと見ているのですが、やっぱり教科書やどこかで見た作品が出ていると、嬉しいですね。本物を見れた!って。
  今回、なぜか印象に残った坂本龍馬の書。前回見た「大絵巻展」では、ほとんど全てが均整のとれた見事な書だと素人の私でも思ったけれど、龍馬のは非常に癖があり、なんとなく彼らしいというか。思わずカードを買ってしまいました。お公家さんが並んでいる絵も、それぞれ顔が違ってよく見ると面白い。あと、化粧道具がかわいらしかったな。やはり身近なものだと、親しみやすいですね。

  8日からは高山寺の「明恵上人像」(これは見たい!)や神護寺の「源頼朝像」などが展示されるようで、最近の展覧会は会期中に2度行かないといけないようなシステムになっているのが困ります。

※写真は五条楽園辺りの高瀬川

by feuillesrouges | 2006-07-30 18:35 | 展覧会
2006年 07月 23日

メキシコからの友人  L'exposition d'une amie de Mexico



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   メキシコシティに住んでいる友人が、京都市美術館で合同展覧会を開いていたので、見に行きました。今年は東京・銀座でも展覧会を開き、会うのはもう3度目。来年も京都で展覧会をする予定とのことで、また会えると思うと嬉しい!

   終了直前に見に行きました。作品は1つだけだったけど、とても良かった。絵のことは、よくわからないけれど、まず「記憶より -- 白 くちゆく前に “刻む” そして “覆い包む”」このタイトルに胸を打たれました。朽ちゆく花、そして抽象的な絵が続くインスタレーションで、白い紙に細い黒で描かれた花、その上に白い絵の具…お見せできないのが残念だけど、友だちの欲目ではなく、そのタイトルと作品とが相まって、深く心に残っています。そして、彼女の今までの人生、メキシコに移り住んでから、などに思いを馳せました。自分は、余計なものに惑わされ、大切なものを忘れていないだろうか…などと思わず考えさせられました。

  夜はバスの発車時刻までゆっくりできたので、8年ぶりくらいに家でのんびりパスタを食べながら、積もる話に花を咲かせました。なんだか共感できることが多くて嬉しかった。大切な人と一緒にゆっくりご飯を食べたり、植物の手入れをしたり…そういう普通の生活を大切にしたいよね! 日々、仕事や雑事に追われ、忘れかけていることを思い出し、それでいいんだよね! となんだか安心した、心温まる夜でした。

by feuillesrouges | 2006-07-23 00:03 | 展覧会
2006年 06月 13日

何必館・京都現代美術館  Une exposition de photos, de Koo Bohnchang



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  祇園のギャラリー・何必館で、韓国人写真家・具本昌(Koo Bohnchang)の展覧会を見てきました。このギャラリーはこじんまりとしていて、作品点数は少ないけれど、そのセレクトが好きでたまに行きます。今までに見たのは、Sarah Moon, Henri Cartier Bressonなど。具本昌さんのことは全く知らなかったけれど、街中で見たポスターのモノクロ写真が気に入って。
  「静謐で簡素」「生と死、記憶や現実といった、人間の普遍的なテーマを表現する」とチラシに書かれているように、静けさをたたえつつ、深く精神に訴えかけてくるような…久しぶりに心を動かされる作品に出会えました。


  李朝白磁を撮ったやわらかな陰影が美しい「白磁」シリーズ。「実父の臨終の苦悶から思いついた」という「息」シリーズは、余分なものが極力そぎ落とされたシンプルさが印象的。砂の上の懐中時計からは、カチコチと秒針の音が聞こえてくるかのよう…「この作品(息シリーズ)から、私が耳にした静かな叫びを聴いてほしい」とメッセージは強いものの、決して不快感を与えず、静かに深く考えさせられます。笑顔がステキな具さんのポートレイトを見て、作品にその穏やかで真摯な人柄がにじみ出ているように感じました。ほかにも石の上、草の上に降り積もる雪など、その光と影のバランスが絶妙でした。
http://www.kahitsukan.or.jp/


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by feuillesrouges | 2006-06-13 18:42 | 展覧会
2006年 06月 05日

藤田嗣治展   L'exposition de Leonard FOUJITA



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  京都国立近代美術館で行われている「藤田嗣治展」に行きました。実は氏の作品にはあまり興味がなかったけれど、彼のパリでの生涯には非常に関心がありました。あの独特のおかっぱ頭に丸めがねで、Ecole de Parisの芸術家たちが集うMontparnasseを満喫し、最終的には日本を離れてフランスに帰化し、絵一筋に生きた氏の人生…並々ならぬ苦労もあったのでしょうが(本を読む予定)、うらやましく思わずにはいられません。今のパリより、当時のパリの自由な雰囲気に惹かれます。


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  今回は生誕120周年記念ということで、これほど大規模な回顧展は日本でもフランスでもはじめてだそう。個人的にはやはり、彼の作品として有名なモチーフ、女性と猫を描いたものが好きです。ニュアンスのある細~い線で描かれたエレガントな作品。。。カフェで手紙を書くパリジェンヌ、猫と一緒に横たわる裸婦(バックの黒で“乳白色の肌”が際立っています)、バゲットと牛乳の缶を手にする少女…南米でも描いているけど、これは彼の良さがあまり出ていない気がするな。そのうちReimsのChapelle Foujitaに行ってみたい。
  ちなみに、日曜の3時過ぎに行ったら、結構混んでいました。
http://www.momak.go.jp/


  余談ですが、この後新緑の中を散歩してカフェに入り、テラス席でいい気分~…で、お会計の段階で、突然冷や汗が! お金ないよ~ん(泣)、ポストカード買い過ぎた(って5枚だよ)よ~ん…530円さえ支払えず(カード不可)、名刺を渡して「必ずお持ちするか、お送りします!」と頭を下げて帰ってきたのでした…トホホ。。。こんな時、藤田ならモンパルナスのカフェで「ツケでね!」ってやってたんだろうな。歩いて帰ってこれる、京都で良かった。。。:-)

by feuillesrouges | 2006-06-05 21:03 | 展覧会
2006年 05月 14日

Hundert Wasser 展



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  全く知らない人だったけど、興味深い展覧会でした。ドイツ語で「百の水」を意味する名だそう。<「環境との調和」「建築の画一性への反発」などを掲げ、定規や直線を嫌悪>していたという彼の作品は、ちょっとグロテスクで“情念”のようなものを感じます。実はそんなに好みではないのだけど、言っていることは面白い。今だからこそ共感する人も多いけど、時代を先取りした彼の考え方は、当時はまだ受け入れられにくかったのでしょう。

 <その徹底ぶりはいささか常軌を逸しているように見えるが、ナチスによってユダヤ系である母方の親類69人が全員殺害され、自らは生き延びるためにヒトラーユーゲントに加入せざるを得なかったという体験が影響しているのかもしれない。>(京都新聞4/22より)

  第一の皮膚が生身の皮膚、第2の皮膚が衣服、第3の皮膚が建築、第4の皮膚が家族や社会関係、第5が地球環境という生命観は、なんだか目からウロコ状態のわかりやすさ。そんなふうに考えたこともなかった。
  藤森照信さんのタンポポハウスやニラハウスを思い出してしまいました。
http://www.momak.go.jp/

by feuillesrouges | 2006-05-14 13:41 | 展覧会
2006年 05月 06日

大絵巻展  L'exposition consacree a la peinture sur rouleaux de papier



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  京都国立博物館で行われている「大絵巻展」に行ってきました。平安時代から江戸時代の絵巻の名品がズラリ。目玉はなんと言っても「鳥獣人物戯画」と「源氏物語絵巻」。入る頃にはその絵巻の前は「5分待ち」と書かれていたけれど、私が行った時には問題なし。なぜなら、最近は閉館の1時間半前くらいに入ることにしているので、閉館30分前からはどんどん人が減っていくのです。で、閉館前に再びお気に入りの絵をじっくり見ることにしています。この方法、結構いいです。もっとも、京都だから絶対的に人が少ないんですけどね。


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  おなじみ「鳥獣人物戯画」甲巻の本物を見るのは、多分初めて。動物たちの力強くてユーモラスな絵は、なんだか見ているだけでほのぼのしてきます。「病草紙」(「息の臭い女」なんか思わず噴き出します(笑)、「十二類絵巻」(十二支の絵)など(他にももっとあったけど忘れた)は、かなり笑える。絵巻というと、なんだか堅苦しい感じがしてたけど、実は日本人ってsense of humourをたくさん持ってたのね!って嬉しくなってしまいます。吹き出しこそないものの、現代でいうマンガのような絵巻もありました。それにしても、どの絵巻も書が美しい。書についてはあまりわからないけれど、そのバランスのとれたふっくらとした仮名の美しさ…やはりたまには字を書かねば! と実感した次第です。
http://daiemaki.exh.jp/


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by feuillesrouges | 2006-05-06 22:14 | 展覧会
2006年 03月 17日

京の食文化展   L'expo sur la cuisine a Kyoto



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  京料理入門にはうってつけの展覧会です。歴史に始まり、食材、職人の技、行事の際の料理など、とてもわかりやすく展示されています。まさに京都スローフードの世界です。図録も充実していて、資料用に購入しました。http://www.bunpaku.or.jp/


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  帰りに館内にある水炊き専門店の支店「鶏■三 あざみ」で、江戸時代のお雑煮を再現したものをいただこうと思ったのに、空腹のあまり、親子丼を選んでしまいました…:-) 会期中にまたお雑煮をいただきに来なくては!


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京料理にご興味のある方、下記のHPをのぞいてみて下さい。
私も何件か書かせてもらってます。
J'ecris dans ce site.

京料理組合
http://www.kyo-ryori.com/

by feuillesrouges | 2006-03-17 17:45 | 展覧会